天鷹 辛口と鰹の刺身を共に味わう
とにかく、質の良いカップ酒。
甘さの要素が薄く、旨みが強い。
それにアルコール添加のためかキレが良く、その後に旨みが舌に残る感じが良かった。
ただ、カップ酒特有の独立性の薄さから、そのまま飲むのはお勧めしない。
今流行りの単独で美味い酒ではないので、ワイングラスに入れて飲むとハッキリ言ってがっかりするのは間違いないだろう。
誰とは言わないが、演技も素晴らしく、映える俳優なのだが、単品でレッドカーペットには合わない。
そんな感じの酒だ。
何かと合わせて飲むのが良い。
ということで、食べ物と合わせるとのとで、真意の出る酒といるだろう。
今回は朝取れた鰹の刺身と合わせた。
鰹は新鮮であるほど旨みがなく、ある意味匂いのある魚だ。
僕はポン酢とネギで香りを消し、マヨネーズで旨みを乗せて食べるのが好きだが、それに妙にマッチした。
キレが良く鰹ポン酢マヨとの相性は良かった。
脂身のない鰹。薬味のネギと、ポン酢で香りを、マヨで奥行きを出して、酒で切り、旨みを楽しむ。
そんなストーリーが良いと感じた。
そもそも酒がニュートラルで、包容力のあるため、他の料理とも異なる角度で楽しめると思う。