shirophoo65の酒飲んで好きな話をしよう

酒飲みながら日常をつらつらと

レビュー:花巴 山廃四段仕込 うすにごり29BY 無濾過生原酒

イメージ 1
久々にレビューなどしてみる。
基本レビューにするのはおすすめです!

花巴 山廃四段仕込 うすにごり29BY 無濾過生原酒
花巴は奈良県美吉野酒造が造る日本酒で、平成29年度より全量酵母無添加になったとても珍しい蔵です。
そしてこの蔵の基本路線は山廃と水もと、そして「酸」を中心に酒造りをしている。
最近では生もと(山廃)&酸という組み合わせは、結構あるけど、ここのは二味程違う。
生原酒はがっちりした乳酸。パイナップルや南国フルーツ、しかも完熟した果実を連想する香りが特徴だ。
それでは、今回の四段仕込ですが、これに強い甘さが加わる。
非常に個性的な酒ってわけです。
 
それから、これは抜栓には気を付けよう!
アルミをはがしたらポーンと蓋が飛んだ。
開けるときは冷蔵庫で冷やしてからあけること!
納戸でひんやりしてたから良いかなって思ったけどそうでもなかったです。
 
まあ、それは良いとしてグラスに注ぐ。
注いだ途端に泡が出てくる、細かい泡で、まるでスパークリング。
香りは、酸(乳酸・パイン・りんご)、炭酸、とぎ汁。
酸は置いといて、スパークリングの日本酒の香り。
でもなんか、懐かしい香りも漂ってくる。
 
口に入れると、スパークリング日本酒。
ほんのりガス感ではなく、しっかり泡物。
しかも、きめ細かく、炭酸が溶け込んでるような感じ。
熟成した上品なスパークリングワインの泡の様。
 
味わいは
甘酸→炭酸→苦渋の流れ、ジュワっとくる泡が流れを作ってる感じがします。
特徴はがっちりした果糖の甘み。
完熟、ちょっと黒みがかったパイン
そんで、懐かしい乳酸飲料…あ~これはアンバサ!
そんで苦み、この苦みはちょっと黒くなった渋み、苦みを伴うパインやリンゴ。
甘すぎると苦みになるときありますよね?まさにそれ。
最期に、ギュッとした渋みが来て切れる。
その後はじわっと炭酸由来の苦み(炭酸水の炭酸無くなった後のあれ)。
そういえば、この苦み感はちょっと王祿を思い起こさせる…
 
ボリュームがあってボディーのある日本酒。
ふらつくところはなく、芯がしっかり通ってる素晴らしい酒。
ただ、苦みと渋みが飲みにくさを出してる気もする。
ここら辺が無濾過生原酒(非ひごり)との違いですな。生の低温熟成だと、サッと舌に載って甘露ですが、これはちょっと引っかかる感じ。
でも泡のおかげで、それほど気にはならないと思いますけど…
おそらく今回のにごりはじっくり熟成させてから飲んだ方が良いかもしれない。
僕はもちろん常温で寝かせます。


それからアンバサの感じは山廃本醸造のうすにごり無濾過生原酒でも共通してる。
辛口で苦みとキレが欲しい方は本醸造がオススメです。
本醸造の方はよりアルコール感と苦みとキレは強いけど。

これ見ててもおいしそうみ感じないと思いますけど、旨いですよ!
燗もいいと思うけどやってない…ぜった旨いはず。

ということで以上