shirophoo65の酒飲んで好きな話をしよう

酒飲みながら日常をつらつらと

縛って飲んだって話:花巴、御前酒

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花巴の水もと×水もとが手に入り、飲みた過ぎてタイミングを外してたので、理由を付けて飲みました。
 
水もと&菩提もと縛り(別にピンクに意味はありません)

似たようなものと勝手に判断して縛ってみました。

どっちも乳酸系の酸が特徴的で、甘味も強いものという印象が強いですが、今回選んだものはちょっと変り種をチョイス。
 
花巴 水もと×水もと 29BY
花巴 水もと 純米 春仕込 無濾過生原酒 常温生熟成 27BY
御前酒 菩提もと 特別純米 無濾過原酒 25BY
 
どれもちょっと一癖あるような感じです。
 
まずは花巴たちから
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水もと×水もと
造り的には水の代わりに酒を使って仕込む貴醸酒と同じ造り。酒を水もとを使ってさらに水もとらしさを出した酒。
貴醸酒とは名乗れないとのことです。ちっめんどくせーな!
 
とって~も甘酸っぱい。
まずは口に含むと水もと特有のムレ感を伴った乳酸の香り。
フルーティさというにはぬるいほど酸と甘味ががっちりくる。
残るヨーグルトや、ブドウ。
最後にギュッとくる酸味。
 
これは貴醸酒として売ってはいけない酒です(笑)
というより、貴醸酒として売らなくって正解。だってこれを貴醸酒と思って飲んだ人はぜったいびっくりする。
それに「水もと×水もと」のほうがコンセプト分かり易い。
貴醸酒というのは…で説明されても、知ってる人しか読まないですからね。
水もとの延長上の酒ってことくらいで十分伝わし、それで十分ですよね!
 
僕は大好きでした。
ほっといても良い感じに成長しそうです!!
 
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それから生熟成
開けてから納戸で常温放置してました。2ヵ月くらいです。
すっぱ!
かなり酸っぱい。とっても酸っぱい!
これはですね、ぶっ飛んでます。
開けたてよりかなり酸っぱくなってます。
これはこれで良い。
りんご酢と米酢を割った感じ。
でも、香りは水もと。
燗にしたほうが良い!
 
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最後に御前酒 菩提もと
菩提もとってのはですね、僕の少ない知識であっさり書くと…
両方とも造り方はほぼ同じ。むしろ水もとの一つの作り方として菩提もとがあるって感じ。
奈良菩提山正暦寺の水もとからでた酵母を使ってるのが「菩提もと」、それ以外の各蔵が独自にやっているのを「水もと」と言ってるってこと。
とまあ、そんな感じです。
 
まあ、説明は良いとして、こいつはですね、知り合いの方より譲っていただいた品でございます。
ルートがごにょごにょ?というより良く分かっていませんで、ラベルがないってことなんです。
裏ラベルはあります。こんな感じ
 
それじゃあ味ですが、一瞬「ん?菩提もと」と思うくらい酸が落ち着いてて、甘味も来ない。
ラベルにある通り、スッキリ。
ちょっと残念だったか…と思いきや!
飲めば飲むほど味が出てくる。
実にすばらしい酒。
 
独特の酸味は感じるけど、水もとや、甘味のある菩提もとと比べるとかなり穏やか。
味わいは甘味より旨味を感じる。熟成の過程で甘みが薄れる、僕は食われて旨味になるってイメージ、ことはあるけど、これは違う。
舌に乗る旨味もあるけど、硬さ、ギュッとなる渋みも少しある。
熟成のためにしっかり発酵させてる感じがする。
造りとすると極端に言うと「酒は純米、燗ならなお良し」的な酒と近い。もちろん御前酒は柔らかい酒なので、あそこまでがっちりではないですけどね!
 
25BYということで、5年ほど熟成されていて熟成の味と香りがほのかにあるけど、もっと欲しい。穀物や、少しの漬物、チーズ、ドライフルーツの香りはありますけどね~。
あと数年すれば、心地よく感じるところまで来ると思うので、ちょこちょこ味見します。
旨いから飲みきっちゃうかもしれないですけどね。
 
楽しかったし美味かった。
菩提もと、水もとの新しい側面見た気がしました。
それではそろそろ水もとの29BY買いましょかね。
でも金ないんだよな…
 
以上